最近イライラして困っています。
最近イライラする事は誰にでもある事ですし、イライラしてもその理由がきちんとあれば取り立てて問題にする事もないでしょう。しかし特に理由もないのに何となくイライラするようになったり、イライラの原因となる問題が解決しているのにいつまでもその事を思い出してイライラしたりするようでは困ります。しかしもしそのような時に夜の睡眠も悪くなっているようでしたら少し「うつ」を疑いましょう。

まさか自分が「うつ」だなんて
確かにいままで普通に暮らしていた方が、ちょっとイライラして、夜が眠られないくらいで「うつ」と言われるのは心外かもしれません。でしたらもう一つ。「うつ」の特徴的な症状として「朝になると調子が悪い」というのがありますがいかがでしょうか？「うつ」になると朝めざめの後に調子が悪いことがよくあります。前の晩は「明日こそはがんばろう」と思って床につくけど、朝起きると元気がなく気分がさえない。これは典型的な「うつ」のサインです。みなさん、いかがですか？思い当たるふしはありませんか？

女性に多いイライラ
同じように女性に多い特徴的なイライラというのがあります。それは「PMS」と呼ばれる「月経前症候群」と、閉経の頃に起こる「更年期症状」です。いずれも女性ホルモンの変化によるものですが、「PMS」では月経の1週間前くらいからイライラするようになり、家族についつい小言を言ってしまったり、火事がおっくうになったりします。また「更年期症状」ではホテリなどといった体調の変化と共に、急に落ち着かなくなり、イライラしたりやる気がなくなったりするのが特徴です。いずれも今では軽い「うつ」の一種と考えられています。

ほっといてはダメですか？
病院に行くのはめんどくさいことですし、できれば病院には行きたくない。その気持ちは分かります。ではほっといて良いでしょうか？答えは「ノー」。イライラする事で集中力ややる気が落ちるばかりでなく、周囲もそのイライラに振り回されて人間関係が悪くなったりもします。その上に不眠が続いたりするとイライラがひどくなり、能率が落ちてミスが増えてしまいます。結果、ますます気分が落ちるという悪循環が起こることでしょう。そのようなイライラの背景には「うつ」が隠れている可能性があるので、専門の先生に相談するのが大切です。早いうちに精神科できちんと治療する事をお勧めします。