「統合失調症」ってなんですか
「統合失調症」は「うつ病」と並んで有名なこころの病気の一つです。症状としてはひがみっぽくなったり、考えがまとまりにくくなったり、気持ちが落ち着かなくなったりします。特に有名な症状として「妄想（現実的でない考えを本当だと思い込むこと。例えば他人から監視されているとか。他人から嫌がらせを受け続けているとか）」「幻聴（聞こえるはずのない音が聞こえる。例えば1人でいるのに自分をバカにする声が聞こえてくるとか）」などがあります。考えがまとまらないため会話が通じにくくもなります。症状がひどい時には興奮したりする一方で、自分の世界に引きこもってしまうこともあります。

病気の原因は何ですか
100人に一人の割合でかかるといわれ、決して特殊な病気ではありません。しかし詳しい原因はまだ分かっていません。必ずしも環境のせいでもなく、遺伝が原因というわけでもありません。だいたい10代から30代くらいまでにスタートすることが多いようです。

治療は可能なのですか
治療をしないで自然に治ることはまずないでしょう。治療にはお薬が欠かせません。治療が遅れれば妄想や幻聴が活発になり興奮して問題が起こることもあります。また引きこもりが強くなり、人を全く寄せつけなくなることもあります。本人としては病気という感覚がないため「様子が変だ」とまず家族が気づくことが多いのも特徴です。いずれにしても病気は「早期発見・早期治療」がポイントです。ためらうことなく受診して治療することをおすすめします。