まだまだ知られていないあがり症の治療
あがり症が治せるようになって数年が経過しましたが、まだまだあがり症が治療できる事をご存じない方も多いようです。リセットの記事をご覧になられ「本当に治るんですか」と半信半疑でお見えになられる方が今でもたくさんいらっしゃいます。

自分だけだという思い込みも
あがり症の存在は知られていても「それで悩んでいるのは自分だけだろう」「こんなことで病院に相談に行くのは恥ずかしい」などと治療をためらわれる方も多いようです。ところが実際はそんな事はありません。あがり症は決して珍しくなく、多くの方が困っているのです。また「今さら」という方も多いようですが、いつ治療を開始しても遅いという事はありません。

とても困るあがり症
あがるのは性格のせいと決めつけて、仕方がないとあきらめるのはとても損な事だと思います。面接、自己紹介、あいさつ、プレゼン、記帳、人前での食事などなど他人に見られながらする作業というのは日常生活でとてもたくさんありますよね。このたびに性格のせいだからとあきらめて、過度な緊張に耐えながら嫌な思いをしたり、そういう場面を避けようとする努力はとても疲れるものです。しかも必ずしも避けられるとは限りません。とすれば、治療をしてきちんと改善できれば、楽に過ごせるようになり、人生がとても楽しくなるはずです。

『あがり症」を治す仕組み
ではどうやって治療をするのでしょうか。その仕組みを説明しましょう。実は脳の中には情報を伝える色んな物質が存在しています。興奮した時に「アドレナリン」が分泌されることなどは有名ですよね。そのような脳内の情報伝達物質の一つに「セロトニン」と呼ばれる物質があって、これが安心感を伝達していることが分かっています。そのためこの「セロトニン」が脳内でバランスを崩すと発生するのが「あがり症」だと突き止められた訳です。治療では薬を使う事でこの「セロトニン」のバランスを本来の状態に戻すようにします。分かりゃすく言うと、脳の神経を薬によって刺激する事で選択的に「セロトニン」の分泌を促し、「セロトニン」が分泌しやすい状態を作っていく訳です。最終的には薬は止めることができるので依存性などはありません。お困りの方はぜひ治療を開始しましょう。