精神科・心療内科
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佐賀県鳥栖市萱方町110 TEL:0942-82-7007
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2013年7月号
突然襲われる不安感「パニック障害」 |
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パニック障害とは
「パニック」はよく使う言葉ですね。具体的には、過度な不安とともに心臓がドキドキして、頭が混乱するような、どうしていいのか分からなくなることを指します。息がしにくくなったり、冷や汗やふるえ、めまいなどが起こることもあります。ひどい場合には、「このまま死んでしまう」と感じて救急車を呼ばれる方もいるようです。ところが病院に行っても、何も異状が指摘されないことがあり、そのような時に精神的なものが原因となると「パニック障害」と診断されるのです。
過呼吸の正しい対処法
呼吸が浅く、呼吸が速くなるのを過呼吸と言ったりしますが、この結果、意識が遠くなることがあります。それを防ぐために、紙袋をあてながら息をする、「ペーパーバック法」 がこれまで推奨されてきましたが、それをすると、低酸素を起こして逆に良くないと最近はなってます。そのような時は「吸う」、「吐く」を1:2 の割合で10秒ほどかけて1回の呼吸をユックリさせるとよいでしょう。
有名人にも多いパニック障害
自分が「パニック障害」だと告白している芸能人は少なくありません。KinKi Kidsの堂本剛さん、お笑いの中川家のお兄ちゃんなどがそうです。メーキャップアーチストのIKKOさんもパニック障害だとある番組で言われてました。このように人前で仕事をする人でもパニックになることがあるようです。
どうしようもない場面に限って
しかもこのパニック発作、自分でどうしようもできない場面、例えば、飛行機に乗っている時、電車に乗っている時、高速道路を運転している時、トンネルを通過している時、美容室で髪を切っている時、人ごみの中にいる時、などに限って、起こりやすい傾向にあります。
原因はなに?
その原因は「あがり症」と同じと考えられていて、脳の中の神経間情報伝達物質「セロトニン」の欠乏によって引き起こされているとされています。なぜ「セロトニン」が減少するのかは分かっていませんが、この「セロトニン」の減少は薬で改善できます。また突然のパニック発作に対しては、不安止めの薬があり、イザという時に助かります。いつ起こるか分からない不安に悩まされること無く、きちんと治療すると安心して楽しく過ごせるようになります。
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