年度が替わるこの季節
春ですね。進学した方、進級した方、就職した方、転職した方、引っ越しした方、あげればきりがないほど色んな方が、この春新しい環境で生活を始められる事だと思います。年度が替わるこの季節、多くの方が新しい出会いを経験される事でしょう。

緊張する自己紹介
新年度が始まる事で、これからしばらく歓迎会が続くことだと思います。そういう時につきものなのが自己紹介。どうですか?自己紹介と聞くととても緊張して、何を話していいのか分からなくなるから嫌だなと思う方はいらっしゃいませんか?

回ってくる順番
自分の順番が回ってくると想像しただけで何を話していいのか、どうしていいのか分からない。準備していたのに実際自分の番になるとしどろもどろになって、頭が真っ白になる。特に前の人が上手に話そうものなら、ますますプレッシャーがかかって頭の中がカーッと熱くなってしまう…、なんて方がきっといらっしゃる事だと思います。

誰でも緊張するものですよ
もちろんこの世の中に、緊張しないなんて人は一人だっていやしません。どんなに上手に人前でしゃべっている人だってきっと緊張しているはずです。ただ同じ緊張するにしても、自己紹介で何を話していいのか分からなくなるほど緊張したり、周りがヒヤヒヤするほど緊張するのでは困ります。

さまざまな身体症状
そのほか、緊張して顔がこわばったり、声が震えたり、口が乾いてしゃべりにくくなったり、マイクを持った手が震えたり、心臓が口から飛び出そうなほどドキドキなったりと色んな身体的症状がこの緊張に伴って起こることがあります。この様な全ての症状は総じてよく「あがり症」と言いますが、これらは医学的に「社交不安障害」と呼ばれています。

治せるんですか?
この「社交不安障害」、原因は脳の中の神経細胞のつなぎ目にある情報伝達物質「セロトニン」という物質の不足によって発生することが分かっています。しかもこのセロトニン不足、今では薬で改善する事が可能です。過度な緊張でおくすることなく、新しい環境で楽しく過ごせるよう精神科で治療することはとても良い事だと思います。きちんと治療していいスタートを切りましょう。