いぬお病院 精神科・心療内科
いぬお病院 電話番号 0942827007
佐賀県鳥栖市萱方町110
 
精神科・心療内科
佐賀県鳥栖市萱方町110 TEL:0942-82-7007
INUO MENTAL CARE HOSPITAL

フリーペーパー「リセット」掲載記事

2014年9月号
「うつ」の時に脳の中で起こっていること

どうして元気が無くなるの?
「うつ」になると「気分がゆううつ」になり「やる気がでない」「意欲がわかない」「集中力がなくなる」「興味がなくなる」といったことの他に「イライラしたり」「不安になったり」して感情的に落ち着かなくなります。その他に「眠られない」「食欲がない」「疲れる」「だるい」「頭痛、肩こりがする」など身体的な症状も出現します。このような症状が他人から見ると「元気がない」と評価される原因となる訳です。それではどうしてこのようなことが起きるのでしょうか。その直接的原因は脳の中の科学的変化によると考えられています。

脳が変化するってどういうこと?
私たちの行動をつかさどっているのは「脳」。脳の指令によって様々な行動を私たちがしていることはご存知のことだと思います。さてこの「脳」と言われる臓器ですが、何も特別なものではなく、体にある他の臓器、例えば「心臓」「肝臓」「腎臓」などと同じで体の臓器の一つに過ぎません。つまり心臓や肝臓などが色んな病気にかかるのと同じで、脳も病気になることがあるというわけです。その一つの現象として起こるのが「神経間情報伝達物質の減少」これが「うつ」の原因とされています。この神経間情報伝達物質の減少が、代表的な脳の科学的変化の一つです。

神経間情報伝達物質…???
「脳みそ」とよく言いますが、「脳」という臓器は何で出来ていると思いますか?もちろん「みそ」なんかではありません。答えは「神経」。いわゆる「ニューロン」というもので出来ています。このニューロンという脳神経がなんと1000億個以上集まって脳が作られているのです。全世界の人口が70億人と言われているのですから、いかに膨大な数の脳神経で脳が作られているのかお分かりになられますよね。この膨大な数の脳神経のつなぎ目に情報を伝達する物質、いわゆる「神経間情報伝達物質」というのが行きかっていて、情報のやり取りをしているのです。そしてこの神経間情報伝達物質ですが、ストレスやホルモン、天候や季節などの影響を受けやすく、変化を起こすことがよくあり、そのバランスを崩しやすいという性質を持っています。その結果、この情報伝達物質が脳の中で減ることがよくあり、これによって引き起こされる病気が「うつ」だと考えられているというわけです。

減少するとどうなるの?
この情報伝達物質が減少すると、神経間の情報が伝達されにくくなり、脳全体の活性が落ちることになります。そのため脳が十分活動しなくなり、思考力が落ち始めます。結果、「やる気がない」「意欲がない」「集中力が落ちる」といったつ状態が発生するということになります。これが「うつ」の正体という訳です。

Copyright(C)INUO HOSPITAL All rights reserved.
いぬお病院|精神科・心療内科
〒841-0081 佐賀県鳥栖市萱方町110
お問い合わせ:0942-82-7007