いぬお病院　佐賀県鳥栖市の精神科・心療内科｜フリーペーパー「リセット」掲載記事　2008年2月号

精神科・心療内科

佐賀県鳥栖市萱方町110　TEL：0942-82-7007

フリーペーパー「リセット」掲載記事

2008年2月号
「不安」「緊張」が強くて本当に困っています。

「不安」が強い私は以上ですか？
「不安」は生きていく上でとても大切な感覚です。なぜなら動物である私たちは、本来いつなんどき他の動物に襲われるかもしれないという危険に常にさらされているはずであり、その危険を回避するのに役立つのが「不安」という感覚になるからです。

でも「不安」が強くて困っています。
電車や飛行機に乗ったりした時や人混みの中に入っていった時などに突然「不安」に襲われ、ドキドキし始め、過呼吸や冷や汗が出てきて“どうにかなってしまうような感覚”になることを「パニック発作」と言います。またそれとは別に、会議や発表、面接など人前でしゃべらないといけない時に緊張してドキドキしたり、手足や声が震えたり、何を話していいのか分からなくなったりする状態になることを「あがり症」と言います。このように「不安」や「緊張」は生きる上で大切な感覚であると同時に、度を過ぎると日常生活に支障をきたすようになります。

それって病気？治せるのですか？
以前は性格のせいと決めつけてあきらめていました。しかし、今は治せる病気「パニック障害」「社会不安障害」と位置づけ、治療ができるようになりました。脳の中の神経と神経のすき間に存在する『セロトニン』という安心感をコントロールする情報伝達物質のバランスが崩れているために精神の過敏な状態が生じていることが分かってきて、治療が可能になったのです。お薬でセロトニンのアンバランスを治すことで症状は良くなります。「不安」や「緊張」でつらい想いをされている方は、治療を開始することをおすすめします。