いぬお病院 精神科・心療内科
いぬお病院 電話番号 0942827007
佐賀県鳥栖市萱方町110
 
精神科・心療内科
佐賀県鳥栖市萱方町110 TEL:0942-82-7007
INUO MENTAL CARE HOSPITAL

フリーペーパー「リセット」掲載記事

2009年10月号
「うつ」は自然に治らないんですか?

気分がさえないのを薬で治すのは怖い気がするんですが
そうですよね。ロボットじゃあるまいし、生身の人間の気分を薬で治すって何となく怖い気がします。気分がさえないのは「気の持ちようだ」「ストレスのせいなんだ」「だからなんとか自分で治せるはずだ」と思うのはとても自然なことでしょう。もちろんそういう意味では「充分に休息を取り」「しっかり寝て」「充分リラックスすれば」かなり気分は良くなるはずですし、薬は必要ないはずです。

じゃあどうして薬が必要なんですか?
確かに十分な休息が取れる場合はいいでしょう。しかし本格的なうつ状態になると「眠られない」「落ち着かない」「イライラする」「ソワソワする」といった症状が出現して、寝ようとしても眠られない、休もうと思っても休めないようになってきます。そうなるとリラックスするのが難しくなり、自然に治るのは期待できなくなります。

「うつ」って何なのですか?
こころは脳の状態を反映しています。脳の活動が鈍った状態がいわゆる「うつ」と言われるものです。ではなぜ脳の活動が鈍るのでしょう。脳は何億という神経から成り立っています。その神経と神経のつなぎ目にはすき間があって、そこで物事を考えるために情報伝達物質がやりとりされています。しかしストレスが過剰だったり、様々な不安が重なったり、更年期でホルモンバランスが崩れたりといろんな事が原因となり神経が疲れてくるとこの情報伝達物質が減ってきて、神経間で情報がうまく伝達できなくなり、結果として脳の活動が鈍る事になるのです。その状態が「うつ」というものです。

薬ってどういうふうに効くのですか
このような「うつ状態」の時に薬が大変役に立つことになります。薬を飲む事で足りなくなった情報伝達物質が補充され、情報の伝達がスムーズになり、脳の活動が再び活発になるというわけです。その結果「うつ」が改善されます。そして「うつ」が改善され脳が活発に活動するようになると自動的にこの情報伝達物質も自ら増えてきて、いずれ薬そのものもいらなくなるようになります。安心して薬を使い「うつ」を早く治すことをお勧めします。

Copyright(C)INUO HOSPITAL All rights reserved.
いぬお病院|精神科・心療内科
〒841-0081 佐賀県鳥栖市萱方町110
お問い合わせ:0942-82-7007