いぬお病院 外観

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体験談

うつ病編1 「職場での人間関係がうまくいかず気分がさえません」
がんばり屋のK子さん

もともとがんばり屋のK子さん。新しく異動でやってきた女性上司に色々言われても、なんとか仕事をこなそうとがんばっていました。ところがその上司が気分屋だったため、指示がかわることもしょっちゅう。ある日「自分の言った通りにできていない」とみんなの前でその上司がK子さんをひどく叱責しました。自分としては言われた通りにしていたつもりでしたが、言い返すことも出来ません。理不尽な思いでいっぱいでしたが、そんなことよりみんなの前でひどく怒られたことにとても傷つき、それ以来ビクビクしながら仕事をするようになりました。上司が怒るのは決してK子さんだけではありません。同僚にも同じようにイライラして怒るのですが、その姿を見るとまた自分が怒られているような気がして、不安でたまらなくなります。その後も報告や相談をする時、また怒られるのではないかと不安になり、集中できずミスが増えてしまいました。その結果、さらに上司のイライラがひどくなり悪循環におちいったようです。


それでどうなったのですか?
家に帰るとドッと疲れが出て、外に遊びに行く気にもなれません。家族には心配をかけたくないので相談はしていないのですが、家族は何となくK子さんの元気がないのを心配しています。彼氏に会うのがおっくうになっていて、彼氏との関係がぎくしゃくしはじめました。家にいても上司のことが頭から離れず気分がすぐれません。夜もしっかり眠れず、朝になると会社のことを考えドキドキして毎日がゆううつです。実際、会社に言ってもボーッとしていて仕事の能率が落ちています。


どうしたらいいですか?
残念ながら上司を変えることはできませんよね。しかし会社ではこのように人間関係がもとでトラブルになることがよくあります。人によってはうまく切り抜けたり、逆にそれをバネに頑張れたりするのでしょうが、みんながそのようになんとか出来る訳ではありません。環境が変えられないとき、その環境の為に気分がすぐれなくなると悪循環から抜け出せなくなります。しかしそのような時、せめて気分だけでも良くなれば、仕事に集中でき、仕事がうまくいけば気分屋の上司のイライラも減ってまた環境が良くなることは十分にあるでしょう。そのように気分を改善するお手伝いを精神科では出来ると思います。一人で悩まず、相談に来てください。

うつ病編2 「プレッシャーでつかれてしまいました」
がんばってきたサラリーマンAさん

営業をしているAさん。真面目で仕事も熱心だったため去年の成績は社内でもトップでした。周囲の期待もあり仕事が少しきつくても、週末ゆっくり過ごす事で頑張ってこれたようです。ところが新年度になると仕事のノルマが増え、さらに周囲の期待に応えたいという思いから無理を重ねるようになり、今までにない体のきつさを感じるようになりました。しかし家族には不安を感じさせたくないという思いから家族では相談ができず、また昇進にも響くと考え会社でも相談できずにいました。家のローンもあるし、子供もいるので経済的な不安もつのります。そうするうちになんだか眠りが浅くなり、本格的にきつくなり始めました。気のせいだと自分に言い聞かせて頑張ってはみるものの、会社に行くのも正直、おっくうに感じています。同僚とお酒を飲みに行く事も減り、仕事が終わったらすぐ家に帰ります。しかし家に帰ってもイライラしたり、ボーっとしたりで家族との会話も少ないようです。夜は横になっても不安で落ち着かず、結局寝付けないためお酒の量ばかり増えてしまいました。


それでどうしたんですか?
これまでが頑張っていたAさんの変わりように心配した奥さんが思い切って「病院に一緒に行こう」と切り出しました。「まさか自分が」という思いで初めは乗り気でなかったAさんでしたが、このどうしようもない不安感と落ち着かなさ、それととにかく眠られないという困った問題があったのでとりあえず妻に連れられ「精神科」を受診してみることにしました。


先生になんと言われたのですか?
先生に「うつ状態ですね」と言われました。病気とは無縁と思っていたAさん。つらい気持ちで一杯でしたが、先生に「つらかったでしょう、でもしっかり治療をすればちゃんと治りますよ」と言われ救われた気持ちになりました。誰にも相談できず不安だっただけに、今は「行って良かった」とむしろホッとした気分でいっぱいです。



その後はどうなったのですか?
月1回の通院で今は元気に仕事をしています。薬は続けていますが、家族も安心して見守ってくれていて、仕事も全く問題なくできるようになりました。担当の先生からはいずれ薬もいらなくなり、元通り元気に働けると聞いています。早めの対処が良かったようですね。

あがり症編1 「人に見られていると思うとすごく緊張します」
人前で話せなくなったS子さん

もともと人前で話すのが得意でなかったS子さん。中学生の時のある日、授業中にさされて緊張して嫌な思いをしたことがあります。それ以来、人前で話そうとするとドキドキして言いたいことが言えなくなりました。いつかは治るのではないかと期待していましたが、就職した今でも会議で意見を求められるとひどく緊張するし、順番が回って来るのではないかと思うだけで不安でいっぱいになります。


結婚式に呼ばれたくないK部長
Kさんは人前で字を書こうとすると緊張して手がふるえるので困っています。部長に昇進して以来、結婚式や葬式に呼ばれる機会が増え、記帳をする場面を避けられなくなりました。いざ書こうとすると手に力が入りうまく書けません。また、見られていると思うとますます緊張してふるえがひどくなるようです。


それでどうなりましたか?
お二人とも、こんなことで悩んでいるのは自分だけだろうと思い、誰にも打ち明けず、一人で悩んでいました。しかしこの「あがり症」「赤面症」が今は薬で治せると知り、すぐに病院を訪ねることにしました。初めは病院に行くなんてそれこそ「恥ずかしい」と思っていたのですが、先生に相談したところ多くの方が治療に来られていて、きちんと治すことも出来ると聞いたので、驚いたのと同時にホッとした気分で一杯になりました。今は月一回の診療を続けていますが、緊張することなく楽しく過ごせています。いずれ薬もいらなくなると先生から説明を受けているので安心して治療を続けているようです。